ホクナリン(ツロブテロール)テープの効果

子どもの病気の話

みなさんあるいはみなさんのお子さんはホクナリンテープあるいはツロブテロールテープを使用したことはありませんか?飲み薬ではなく体に貼るだけですので、とても人気の高い薬剤です。咳止めテープとも呼ばれているこのテープについてお伝えします。

ホクナリンテープとは

ホクナリンテープは有効成分(ツロブテロール)を含み、テープを貼ることで有効成分が皮膚からゆっくり吸収されて、皮膚の下にある血管に吸収され、血液の流れにのって気管支まで運ばれ、気管支を広げる働きをします。

ツロブテロールは気管支や心臓を刺激して、気管支を広げたり、脈を早くする作用があります(実際には気管支に対して強く反応するように作られています)。

ホクナリンテープは、気管支炎で気管支が狭くなった状態を緩和したり、気管支喘息長期コントロール薬として使われています。

「結晶レジボアシステム」によって長時間作用が持続します

テープ内には有効成分であるツロブテロール分子とその結晶が存在してます。ツロブテロール分子が皮膚に吸収されても、その結晶からツロブテロール分子が次々と放出され、テープの中の薬効成分は長時間一定の濃度を保つことができます(これを結晶レジボアシステムといいます)。このような仕組みによって1回貼っただけで24時間の効果を維持することができます。

経口薬のような服用直後の急激な血中濃度がありません。

吸入剤の届きにくい気道末梢まで薬効が届きます。

モーニングディップの抑制効果

ホクナリンテープは効果が出るまでに6〜8時間程度かかり、半日程度で血中濃度が最大となり、その後は緩やかに血中濃度が下がっていき、24時間以上持続して気管支を広げる効果があります。そうです、ホクナリンテープには即効性はないのです!

気管支喘息ではモーニングディップと呼ばれる早朝の呼吸機能低下が問題となります。つまり、喘息の人は朝方に呼吸状態が悪くなることがあります。

ホクナリンテープは就寝前に貼付することで、これを抑制する作用があります。朝方の呼吸状態の悪化を防いでくれるのです。

ホクナリンテープは入浴後、寝るまでに貼ると効果的ですね。

規格について

ホクナリンテープには3つの規格があります。0.5㎎と1.0mg、2.0㎎です。

これは体重ではなく、年齢で使い分けています。ちなみに0.5㎎は生後半年~3歳未満、1.0㎎は3歳~9歳未満、2.0㎎は9歳以上です。

生まれてすぐには使えませんし、決して兄弟や姉妹のテープを使用することも止めてください。

適応症

通常、気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難などの諸症状の改善に用いられます。

気道閉塞性障害とは、気管支喘息や気管支炎などで気管支を取り囲む壁が炎症によって分厚くなり、呼吸困難となることです。気道閉塞性障害になると呼吸の音がヒューヒュー、ゼーゼーし、息が吐きにくくなります。この症状をホクナリンテープは緩和してくれるのです。

ここで強調したいのは直接的に咳を止めるためのテープではないということです。是非注意してください。

副作用

手などの震え、動悸、興奮、貼付部位の掻痒感、接触性皮膚炎

また、重大な副作用にアナフィラキシーや低カリウム血症による脱力があります。

漫然とした使用、自己判断によるテープの開始は避け、必要な病態の時に初めて使用しましょう。

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